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スリランカで見つけた、“整える”という生き方

スリランカで見つけた、“整える”という生き方
― 経営者メンバーで訪れた、医療・自然・そして人の温かさ ―

(📸写真:シギリヤロックを背に経営者メンバーと撮影)
2025年9月、経営者メンバー8名でスリランカを訪れました。
なぜスリランカに行くことになったのか?
それは伝統医学と現代医学が調和しながら発展を続けるスリランカへ——。
その姿を、この目で感じるために。
今回の旅の目的は、日々の経営から少し離れ、心と体をリセットするリトリート。
歴史と自然、そしてアーユルヴェーダの本場に触れることで、
「健康とは何か」「整うとはどういうことか」を見つめ直す旅でした。
アーユルヴェーダの地で感じた“治す”より“整える”医療
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(📸写真:キャンディ近郊のアーユルヴェーダ施設)
キャンディ近郊で訪れたアーユルヴェーダ施設では、
施術を担当してくれたセラピストやスタッフの方々が、穏やかな笑顔でこう話してくれました。
「病気は敵ではありません。自然からのメッセージです。」
その言葉に、アーユルヴェーダの思想の核心を感じました。
スリランカでは、アーユルヴェーダも国民皆保険制度の正式な一部。
大学で6年間学び、国家試験を経て医師として認められるなど、
伝統医療が国家として制度化されています。
現場では、西洋医学とアーユルヴェーダが対立ではなく共存しています。
「急性期は西洋医学、慢性期はアーユルヴェーダ」――
そうした使い分けが自然に行われているのです。
治療とは戦うことではなく、調和すること。
「薬を飲む前に呼吸を整えなさい」という教えに、医療の原点を感じました。
コタラヒムのカップが教えてくれた「暮らしと医療の境界のなさ」
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(📸写真:コタラヒムの木製カップとハーブティー)
旅の途中、私は「コタラヒム(Kothala Himbutu)」の木で作られたカップを購入しました。
この木はスリランカ固有の薬木で、4000年以上前から国王や高僧に重宝されてきた“神聖な木”です。
古代のシンハラ王国では、王自らがコタラヒムを煎じて飲み、体の浄化と長寿のために用いたと伝えられています。
現代でもアーユルヴェーダ医師たちはこの木を「血のバランスを整える木」と呼び、
糖代謝の安定、血糖上昇の抑制、肝機能のサポート、抗酸化作用などの効果を認めています。
そして何より感動したのは、スリランカではこの木を「薬」ではなく「日常の友」として扱っていること。
現地の人々は「このカップで水を飲むと、心が静まる」と話します。
数分間水を入れておくだけで、木のエキスが自然に溶け出し、かすかな甘みと香りが広がる――
それはまるで、自然と人が共鳴しているようでした。
この木はあまりにも貴重で、現在スリランカ政府が国外への輸出を禁止しています。
つまり、コタラヒムは単なるハーブではなく、国の文化と医療を象徴する“聖木”なのです。
医療と暮らしが溶け合い、祈りと科学が共存する。
その姿に、スリランカという国の“整う知恵”を見た気がしました。
コタラヒムとアーユルヴェーダの歴史
コタラヒム(Kothala Himbutu/学名 Salacia reticulata)は、スリランカを象徴する伝統薬木のひとつ。
その歴史は古く、約4000年前のアヌラーダプラ王朝の時代にはすでに“王の薬木”として記録が残されています。
当時の国王や高僧たちは、心身の浄化と長寿のためにコタラヒムを煎じ薬として服用し、
王宮の庭にはこの木を「聖樹」として植えていたと伝えられます。
その後、アーユルヴェーダの体系が整えられる過程で、
コタラヒムは“血液の浄化”と“糖の流れを整える木”として正式に位置づけられました。
現代でも、スリランカ政府はこの木を国家資源として保護し、海外への輸出を禁止しています。
つまり、コタラヒムは単なるハーブではなく、国の伝統医療と精神文化の象徴。
「自然と共に生きる」というアーユルヴェーダの哲学が、今もこの木に息づいています。
コタラヒムの香りを含んだ水を飲むと、体だけでなく心も整う。
それは、4000年を超えて受け継がれてきた“スリランカの叡智”そのものだ。
世界遺産と自然の中で深呼吸する時間
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(📸写真:シギリヤロック頂上からの眺望)
シギリヤロックを登ったとき、風が肌にあたる感覚が忘れられません。
圧倒的な自然と、古代の王が築いた天空の宮殿。
「人も自然の一部」というアーユルヴェーダの思想が、風景の中に息づいているようでした。
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(📸写真:ダンブッラ石窟寺院の仏像群)
ダンブッラの石窟寺院では、静寂の中に祈りの時間が流れていました。
何百年も前の僧侶たちの「整うための空間」が、今も変わらず残っている。
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(📸写真:国立公園でのサファリ)
国立公園でのサファリでは、象や孔雀、ワニといった野生動物を目の前で見ました。
“生きる”とは、本来自然のサイクルの中にあること。
アーユルヴェーダが教える「調和の医学」は、まさにその延長線上にあります。
インド洋での釣りで感じた生命のリズム

(📸写真:インド洋で釣りに挑戦する様子)
旅の最終日、私はインド洋で釣りに挑戦しました。
しかし――正直に言えば、高波にはまったく経験不足でした。
波のうねりは想像以上に大きく、ボートが上下に揺れるたびに、
自然の力の前では人間の小ささを思い知らされました。
それでも、不思議と恐怖よりも静かな感謝の気持ちが湧いてきました。
リールを握りながら、海の呼吸に合わせて深呼吸をする。
荒波のリズムの中に、どこか心が落ち着いていく感覚があったのです。
「海も体も、静と動を繰り返しながら整っていく」
釣果よりも、自然と自分のリズムを合わせる時間。
経営も同じだと思いました。
焦って舵を切るより、流れを感じること。
止まることも、進むことも、どちらも大切な“波”の一部。
インド洋の高波は、私にとって“整う勇気”の試練だったのかもしれません。
整えるという生き方へ 〜サツマ薬局が目指す統合医療〜

(📸写真:旅の終わりに経営者メンバーと笑顔で撮影)
この旅で感じたのは、「整える」ことの大切さ。
スリランカの人々は、豊かさを“速さ”ではなく“調和”で測ります。
アーユルヴェーダも、医療というより“生き方”でした。
経営も、体も、人間関係も。
焦らず、整えること。
サツマ薬局が目指す医療も、まさにこの“調和”にあります。
漢方を中心に、東洋医学と西洋医学の知見を融合させた統合医療を通じて、
「病を治す」だけでなく、「人を整える」ことを大切にしています。
漢方では、体の不調を五臓六腑のバランスから見つめ、
アーユルヴェーダでは、自然との調和を通して心身を整える。
その根底にある哲学は同じ――“自然に沿って生きる”ことです。
サツマ薬局では、
・漢方相談による体質改善
・アーユルヴェーダ理論に基づく生活アドバイス
・薬学・栄養学・心理学を組み合わせた総合的健康サポート
を通じて、「健康寿命を延ばし、心まで整う医療」を提供しています。
そして、これらの実践は日本が直面する課題――
すなわち崩壊の危機にある医療制度を立て直す糸口にもなると考えています。
漢方、予防医学、アーユルヴェーダによって、
“病気になってから治す医療”から、“病気にならない体を育てる医療”へ。
それが、サツマ薬局の信じる「未来の医療のかたち」です。
日本の医療を“治す”のは、医療そのものではなく、人の意識の変化かもしれません。
コタラヒムのカップを日本に持ち帰り、今もときどきお茶を注ぎます。
その香りの向こうに、スリランカの穏やかな時間と、“整う医療”の理想が蘇るようです。
「止まる勇気が、経営を整える。
整える勇気が、日本の医療を変える。」
定休日 :日・祝・お盆休み、正月休み
営業時間:9:30~18:30
★2025年4月1日から営業時間が変わります★
変更後▶9:00~18:00
サツマ薬局の最寄り駅は
・阪神 西元町
・阪急 花隈駅
・JR 神戸
・地下鉄 大倉山駅
となります。
駐車場は近くのコインパーキングをご利用ください。
サツマ薬局遠くて行けない、でも相談してから買いたいわ、って方はLINEでもお電話でもOK♪
相談電話・相談予約:0120-159-900
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