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『休めば大丈夫』は間違いだった?専門家が警鐘を鳴らす夏の心臓リスク
今年の夏も猛烈な暑さが予想されていますが、皆さん、体調はいかがでしょうか?
サツマ薬局で漢方相談員をしている私ですが、夏バテや熱中症対策についてのお話を伺う機会が増えてきました。
「なんとなく体がだるい」
「食欲がない」
といったお悩みはもちろん多いのですが、実は夏の暑さは、「心臓」に想像以上の負担をかけていることをご存知でしょうか?
東洋医学では、夏は「心(しん)」に負担がかかりやすい季節だと考えられています。
この「心」とは、現代医学でいう心臓をはじめとする、血液循環全体を司る大切な臓器のこと。
私たちの命を支えるポンプである心臓がオーバーヒートしないよう、夏の暑さに負けない心臓ケアのヒントをお伝えしますね。
なぜ、夏は心臓がオーバーヒートするの?
夏の暑さが心臓に負担をかける主な理由は、以下の3つが挙げられます。
1. 体温調節による心臓への負担
暑い環境にいると、体は体温を一定に保つために、大量の汗をかいて熱を逃がそうとします。この時、皮膚の血管が広がり、血液をより多く流すことで体内の熱を外に出そうとします。
このプロセスは心臓が血液を全身に送り出す際の負担を増大させ、例えるなら、心臓がマラソンをしているような状態になります。
特に冷房の効いた室内と暑い屋外を行き来すると、この調節機能が激しく働き、心臓はさらに疲弊してしまいます。
2. 水分不足による血液の濃縮
汗を大量にかくと、体内の水分が失われ、血液がドロドロと濃くなります。
ドロドロになった血液を全身に送り出すためには、心臓はいつも以上に強く、速く動かなければなりません。
この働きが続くと、心臓は疲労困憊の状態に陥り、動悸や息切れ、めまいなどの不調につながることがあります。
3. 興奮状態の持続による疲労
東洋医学では、夏は気分が高揚しやすい季節とされています。
楽しいイベントや活動が多く、つい無理をしがちですが、この興奮状態が続くと心臓は常にアクセルを踏んだ状態になり、休む暇がなくなってしまいます。
その結果、心臓の機能が低下し、不眠やイライラなどの精神的な不調を引き起こすこともあります。
このように、夏の暑さや生活習慣が重なることで、心臓は常にオーバーヒート寸前の状態に置かれ、様々な不調を引き起こしてしまうのです。
猛暑に負けない!心臓を労わる夏のセルフケア
夏の暑さに負けず、心臓を健康に保つためには、日々のちょっとした心がけがとても大切です。
漢方相談員として、皆さんにぜひ試していただきたいセルフケアをご紹介します。
1. 心臓の疲れを癒やすツボ押し
心臓の働きをサポートし、心と体を落ち着かせるツボを刺激しましょう。
● 労宮(ろうきゅう)手のひらの真ん中、手を軽く握った時に中指の先が当たるあたり。
【押し方】反対側の親指で、ゆっくりと気持ちいいと感じる程度に押します。
手のひら側の手首のシワの小指側、骨と腱の間にあるくぼみ。不眠や不安、動悸など、心臓の不調に有効です。
【押し方】親指の腹で小さな円を描くように優しく揉みほぐします。
2. 心臓を元気にする夏の食養生
心臓を労わるためには、体を冷やしすぎず、血液をサラサラにする食材を摂ることが大切です。
● 苦味のある食材● 酸味のある食材
● 水分豊富な食材
スイカ、きゅうり、冬瓜、梨など。体の熱を冷まし、血液をサラサラにする効果が期待できます。
● 鶏むね肉や白身魚
消化が良く、心臓に負担をかけずに良質なたんぱく質を摂取できます。
<NGな食べ方>
● 冷たいものの摂りすぎ
胃腸を冷やし、消化機能を低下させます。常温の水や温かいお茶などを意識的に摂りましょう。
● 脂っこいもの、味の濃いもの
血液をドロドロにし、心臓に負担をかけます。あっさりとした和食中心の食事を心がけましょう。
3. 心臓を休ませる生活習慣の工夫
● ぬるめの湯船に浸かる38~40℃くらいのぬるめのお風呂にゆっくり浸かると、血行が良くなり、心臓への負担を減らしながらリラックスできます。
● 質の良い睡眠を確保
心臓が唯一休めるのが睡眠中です。寝る前はスマホを控え、部屋を暗くして心を落ち着かせましょう。
● 適度な運動
早朝や夕方など涼しい時間帯に、ウォーキングやストレッチなど軽い運動をすることで、血液の循環が良くなります。
これらのセルフケアは、毎日の生活に簡単に取り入れられるものばかりです。
今年の猛暑は、心臓に優しいケアを取り入れて、元気に乗り切りましょうね。
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